【テストステロンの分泌量が減る理由】テストステロンが減少すれば気持ちが落ち込んで体調も悪くなる！

以前の記事（【テストステロンの重要性とメリット】テストステロン値が高い男性がモテる理由）で、「テストステロン」は人間が生きる上で非常に重要な分泌物であることをご説明致しました。

健康的側面から言えば、テストステロンは、人間の骨を丈夫にして筋肉量を増加させ、総合的な健康の維持に非常に役立ちます。

精神的側面から言えば、テストステロンは人間に「健康的精神」「挑戦心」「競争心」「社会性」「能率性」をもたらしてくれます。

恋愛面（性的側面）で言えば、男が女性に積極的にアプローチをかけたり、女性が男に魅力を感じたりするのは、テストステロンが男性の体内でしっかりと分泌してくれるからこそです。

つまり、テストステロンとは、たくさんの様々な人間がいる社会の中で、自分がしっかりと生き抜いていくための「やる気」と「魅力」を男性自身に授けてくれる分泌物質なのです。

しかしながら！逆に言えば、男性がしっかりと社会を生き抜いていくための「やる気」と「魅力」を失っているようであれば、それは「テストステロンの分泌量が減少しているから」と言えるでしょう。

【テストステロンの分泌量が減るとどうなるか？】様々な心身不調でつらいぞ！

「テストステロン」は男性ホルモンの一つであり、身体面・精神面・性機能面において、男性に（女性にも）多大に影響を及ぼす分泌物質です。

ですから、男性の体内におけるテストステロン値が減少すると、精神的にも肉体的にも何らかの異常をきたす可能性が十分にあります。

【男性ホルモンの低下による精神的不調】症状がひどいとうつ病を発症することも！

【男性ホルモンの低下による肉体的不調】症状がひどいと糖尿病や動脈硬化などの重病に至ることも！

上記のような、男性ホルモン（テストステロン）の分泌量の低下が原因で起こる症状をまとめて、男性の「更年期障害」と呼ぶ場合があります。

【男性の更年期障害の特徴】加齢による男性ホルモンの低下が起こす心身不調

男性のテストステロンの分泌低下が原因で起こる心身不調の症状は、主に「男性更年期障害（加齢性腺機能低下症・LOH症候群）」と呼ばれます。

さらに、テストステロン値の低下がきっかけで、生活習慣病（肥満・糖尿病・高脂血症・動脈硬化など）やうつ病を引き起こすこともあります。（ちなみに、うつ病の男性患者の7割にテストステロン値の低下が確認されています。）

このような心身不調の症状は、多くの場合「加齢」によるテストステロンの分泌量低下が原因ですから、一般的には40歳以上の男性に起こりやすいです。

しかしながら、ここでやっかいなのは、男性の更年期障害には、症状が出る時期が決まっておらず（個人差があり）、症状が落ち着く時期の目安もはっきりしないことです。

一方で、女性の更年期障害は、「閉経」に伴う女性ホルモンの分泌量の低下が原因ですから、多くの場合、女性は更年期障害の症状が閉経前後の45歳から55歳くらいまでの期間であると言われています。

つまり、男女における更年期障害の大きな違いは、男性は「加齢」というあまりはっきりしない原因がきっかけで、症状が出る期間もはっきりせず、逆に女性は「閉経」というはっきりした原因があって、症状が出て治まる期間は大体の目安がつく、という点です。

さらに注意すべきことは、男性ホルモン（テストステロン）の分泌量の低下は、何も「加齢」だけが原因になるとは限らない、ということです。

他の様々な理由でテストステロン値の低下を招く恐れがあり、ふとしたきっかけで（更年期障害とまでは言わないにしても）心身不調をきたす男性も多くいます。

ですから、40歳未満の若い男性でも、ある日突然テストステロン値が急激に減少して心身不調に至ることもあるのです。

【テストステロンの分泌量が減少する原因・理由】テストステロンの分泌を阻害する減る5つの要因

【テストステロンの分泌量が減少する原因・理由①】加齢

男性は、20歳代をピークにテストステロンの分泌量が年々減っていきます。

特に、男性更年期障害の症状を感じやすくなる40歳～60歳代は、仕事における社会的な責任もあって、余計に精神的不調を感じやすくなる場合があるでしょう。

【テストステロンの分泌量が減少する原因・理由②】筋力低下（運動不足）

テストステロンは、筋肉を肥大させ、同時に体脂肪を減らす働きがあります。

運動や筋トレがテストステロンの分泌を促進させることは分かっていますから、運動不足の人ほどテストステロンがしっかりと分泌せずに、メタボ体型になりやすいです。

さらには、肥満や糖尿病などの生活習慣病に繋がってしまう可能性もあります。

【テストステロンの分泌量が減少する原因・理由③】栄養バランスの偏り

テストステロンの分泌は、食事によっても大きく影響を受けます。そもそもテストステロンの原料はコレステロールです。

ですから、野菜だけでなく、肉類、魚、乳製品、卵などの動物性コレステロールを含む食品を摂取しなければいけません。

とは言え、コレステロールは体内でただでテストステロンに変化することはありません。

コレステロールは、タンパク質酵素の力を借りてその形をテストステロンに変えることができます。

ですから、テストステロンの分泌を促進させるために、良質なコレステロールとタンパク質を取らなければいけないことは明白です。

さらに言えば、テストステロンの約95％は睾丸で作られます。（残りの5％は副腎です。）

つまり、睾丸や副腎など、体の器官と細胞が適切に働くことでテストステロンが作れるということです。

となると、テストステロンを製造する器官が、しっかりと機能するために必要な栄養素も摂取しなければいけないということですね。

簡単に言っちゃえば、食事の栄養バランスが偏っているとテストステロンが作られない！ということです。

【テストステロンの分泌量が減少する原因・理由④】ストレス

ストレスを語る上で欠かせないのは、「自律神経」の存在です。実は「自律神経」と「テストステロン」は密接に関係しています。

自律神経とは、間脳の視床下部にあり、内臓や血管などの働きをコントロールする神経です。

そして、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という二種類の神経から成り立っています。

「交感神経」は、昼の活動時に優位に働き、緊張時や興奮時に汗を出したり心臓の鼓動を早めたりします。

また、交感神経が優位に働いている時の人間は、目の瞳孔がより開いて視覚情報を多く入れることができます。

つまり交感神経は、人間の心身を興奮（緊張）状態にすることで、人がアクティブに仕事をしたり活動をしたりすることを手助けするのです。

一方で、「副交感神経」は人がリラックスしている時、特に夜や睡眠中に優位に働く神経です。

副交感神経は、血管を拡張させて、かつ、人間の精神を穏やかにする作用がありますから、交感神経と全く逆の働きをします。

仕事を終えた家に帰った時に、一気にだるくなる感覚を覚えませんか？

あれは、副交感神経が優位に働き、人がリラックス状態になるからです。

そして、副交感神経によって人は緊張状態から解き放たれ、リラックスした状態で入眠できるというわけです。

自律神経において最も大事なことは、この2つの「交感神経」と「副交感神経」が適切なタイミングで優位性が切り替わることです。

昼間にしっかり交感神経が優位に働いて、夜間にしっかり副交感神経が優位に働くことで、人は昼間に活動的に頑張れて、夜間に休息して明日に備える、というごくごく当たり前の生活ができるのです。

ストレスによる自律神経の乱れがテストステロンの分泌を抑制する

忙しい現代人は、主にストレスが原因で交感神経がずっと優位に働き続けることが多々あります。

交感神経が夜になっても優位に働いてしまうと、当然人は眠りにくくなります。

結果的に睡眠不足が続くと、自律神経のバランスがもっと崩れていくという負のスパイラルに陥ります。

そして、自律神経のバランスが崩れると同時にテストステロンの分泌が抑制されますから、自律神経の乱れがもっと加速するというさらなる悪循環へと続いていくのです。

こうなってしまうと、まるで崖を転がる岩のように、様々な心身不調の症状が出始めることでしょう。

となると、特に40代以上の男性は要注意です。40代以上の男性は、仕事では管理職に就いている人も多いでしょうし、多大にストレスを受ける環境の中にさらされてテストステロン値の低下を招きやすいことでしょう。

そして、生理的側面から考えれば、40代以降の男性は加齢によるテストステロン値の低下の影響を受けて、「男性更年期障害」になりやすいと言えます。

つまり、男性は歳を重ねるたびに、環境的にも生理的にもテストステロン値が減少しやすくなり、結果的に更年期障害や自律神経失調症などの心身不調をきたしやすいことを十分に注意しておくべきなのです。

【テストステロンの分泌量が減少する原因・理由⑤】人に会わなくなる・人に評価されない

実は、テストステロンの分泌は、他人と関わることで促進されることが分かっています。

逆に言えば、人と関わらない日常を過ごしているとテストステロン値が下がってしまい、最悪の場合、心身に異常をきたしてしまう可能性がある、ということです。

テストステロンは、別名「社会性ホルモン」と言われ、人が社会に関わる上で非常に重要なホルモンです。

人が社会と関わり、大勢の中で自分を表現したり、自己の目標を達したりすることで、テストステロン値が高まることが分かっています。

そもそも、テストステロンは、大昔に男が獲物を狩る時に必要なホルモンでした。

狩猟時代に、大勢の男たちが集団で協力して大きな獲物を捕らえていたことを考えれば、男が集団の中で自分を「表現」したり、獲物を獲るという「目標」を達成したりしていたことは容易に想像できます。

ならば、狩猟時代のような大昔であっても、男たちが狩りをする際に、テストステロンの分泌が大きく影響していたことは言うまでもありません。

そして、長い時が経った現代でも、男に対するテストステロンの役割は変わっていないと言えます。

現代の男たちは、会社や社会などの集団の中で自分を「表現」したり、仕事における「目標」を達成したりすることで、テストステロン値が高まるわけです。

つまり、昔も今も男が社会や他人と関わる上で、テストステロンが非常に重要なホルモンであることは間違いないのです。

ちなみに、アーティストや企画系の仕事をしている人のように、クリエイティブな仕事に従事している人ほどテストステロン値が高く、事務作業のような単調な仕事をしている人ほどテストステロン値が低い傾向にあることが分かっています。

このことから、自己表現ができる場を与えられ、さらに自分の仕事が周りに認められる人ほどテストステロンがより分泌されるということがよく分かります。

まとめれば、テストステロンの分泌を促進するために必要なことは以下の通りです。

このような環境にいない男性ほどテストステロン値が低くなる可能性がある。

ならば、テストステロン値を下げないためにも、男は社会（集団）の中で飛び込んでいくべきなのです。

つまり「社会（他人）と関わること」がテストステロンを正常に分泌させる上で非常に重要なことなのです。

【テストステロンの分泌量を増やす方法】健康的な体とポジティブな精神が大事だ！

テストステロンを増やすのに重要なことは、「健康的な体」と「健康的な精神」を持つことです。

では「健康的な体」と「健康的な精神」を持つにはどうすればいいのでしょうか？基本となるのは下記の5つの方法です。

【基本編】テストステロンの分泌を増やす方法

【テストステロンの分泌量を増やす方法①】筋力トレーニング・運動をする

筋肉に刺激を与えることで、テストステロンの分泌が促進されます。

筋トレなどの無酸素運動と、ランニングなどの有酸素運動をバランスよく行うことが理想です。

運動により肥満解消にも繋がり、筋肉量を維持することでホルモンバランスを整えることにも繋がります。

ただし「適度な運動」が好ましいです。

激しい運動は、かえってテストステロン値を下げてしまいます。

【テストステロンの分泌量を増やす方法②】栄養バランスの取れた食事をする

先にも言いましたが、テストステロンの原料は「コレステロール」ですから、肉類、魚、乳製品、卵などの動物性コレステロールを含む食品を意識して摂取しましょう。

また、テストステロンの分泌を促進するには「タンパク質」も必要ですよ！

下記に「テストステロンの分泌を助ける栄養素」をまとめておきます。

テストステロンの分泌を助ける栄養素

また、ビタミンDが欠乏することで糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病に繋がることも分かっています。

ビタミンDは、外に出て紫外線を浴びることによって体内で生成することもできますし、「魚介類・卵・牛乳・乳製品」などからも摂取することができます。

【テストステロンの分泌量を増やす方法③】規則正しい生活を送る

先にも言いましたが、自律神経の乱れがテストステロン値の減少に繋がります。

ですから、睡眠不足や夜更かしがテストステロンの分泌を阻害します。

朝早く起きて夜更かしすることのない生活を送るように心がけましょう。

【テストステロンの分泌量を増やす方法④】ストレスを発散する

睡眠不足と同様に、ストレスを溜めこむことも自律神経のバランスを崩すことに繋がり、結果的にテストステロンの分泌を阻害します。

運動でもいいですし、遊ぶのもいいですし、趣味に興じるのもいいですし、日頃のストレスを発散する時間を設けましょう。

【テストステロンの分泌量を増やす方法⑤】多くの人と関わる

一人でいると、自分の意見を主張する機会もなければ、自分を表現する機会もありません。

そうなれば必然的に目標を持ちにくくもなるでしょうし、意欲もやる気も失うことでしょう。

テストステロンの分泌を促進するには、とにかく誰かと関わることが重要です。

自分の存在が社会・集団・他人に認められる環境こそが、テストステロン値を高めるのです。家にこもることが多い男性は、積極的に外に出かけることが大事です。

テストステロンの分泌量を増やす方法については、「【男性ホルモン（テストステロン）を増やす効果的な方法】ほんとは「オナ禁」は効果がない！」　の記事でも触れていますのでぜひともご参考ください！

【誰でもできる超簡単なやり方】テストステロンの分泌を増やす方法

実は、テストステロン値を高めることはそれほど難しいことではありません。

以下のすごく簡単な方法でも、テストステロンの分泌を促進することができます。

【テストステロンの分泌量を増やす超簡単な方法①】ストレッチをする

筋トレや運動が苦手な方は、家でストレッチをするだけでもテストステロンの分泌に効果があります。

ストレッチによって筋肉や関節に刺激を与えることで、視床下部が働きテストステロンの分泌促進に繋がるのです。

また、ストレッチにはリラックス効果がありますので、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

【テストステロンの分泌量を増やす超簡単な方法②】姿勢を良くする（胸を張る）

アメリカのとある大学の研究結果で、猫背の姿勢より胸を張って姿勢を良くするとテストステロン値が上がることが分かっています。

【テストステロンの分泌量を増やす超簡単な方法③】飲酒を控える

多量のアルコールの摂取は、視床下部の働きを鈍くし、結果的にテストステロンの分泌を妨げてしまいます。

【テストステロンの分泌量を増やす超簡単な方法④】女性と過ごす

そもそもテストステロンは性ホルモンですから、性刺激によって分泌が促進されます。

ですから、男性は女性とデートしたり、セックスしたり、風俗に行ったりと、異性から性的刺激を得ることが効果的なのです。

【テストステロンの分泌量を増やす超簡単な方法⑤】外に出かける

外に出かけて紫外線を浴びることで、テストステロンの分泌に必要なビタミンDを体内で生成することができます。

ちなみに、ビタミンDって男性ホルモンの構造に似たステロイドホルモンなんですよ。

ですから、ビタミンDがテストステロンの分泌に影響するのも納得ですよね。

【テストステロンの分泌量を増やす超簡単な方法⑥】とにかく笑う

楽しいことや面白いことをして、とにかく笑いましょう。

笑うことがストレスを緩和して人を幸せな気持ちにしてくれて、テストステロンの分泌に一役買ってくれます。

お笑い番組や動画を見ても効果的です。

【テストステロンの分泌量を増やす超簡単な方法⑦】ワクワク・ドキドキできる事をする

テストステロンは、気持ちがポジティブな時こそ分泌されます。

とあるアメリカの大学が調べた実験結果によると、スポーツの大会で負けたチームのメンバーはテストステロン値が低く、勝ったチームはテストステロン値が高かったそうです。

また、選挙戦においても、選挙に負けたチームのメンバーはテストステロン値が低く、勝ったチームはテストステロン値が高かったそうです。

つまり、人はネガティブな気持ちだとテストステロンが分泌されにくいということなのです。

【まとめ】体調が悪い男性・気持ちが沈む男性を元気にするカギは「テストステロン」だ！

もしも「やる気が出ない」とか「体調が悪い」とか思っている男性がいるならば、「テストステロンを活発に出せる環境下で、今の自分は生活しているか？」と自分に問いかけてみてください。

テストステロンをしっかりと分泌して健康的で魅力的な男になるには、「当たり前に健康的な生活をすること」と「社会の中で自分の存在を認識すること」が非常に重要です。

特に、今は何かと気持ちがネガティブになりやすい時期ですが、そういう時こそ「テストステロンを分泌すること」を心がけた生活を送っていくべきです。

ちなみに、私がオススメする「テストステロン値を高める方法」は、筋トレとランニングです。

筋トレとランニングで日々鍛えられていく自分の体を客観的に見ることで、効果を実感しやすく続ける意欲が長続きします。

そして、体も心も顕著にポジティブな変化が現れ、ネガティブな考えをすることが少なくなるでしょう。

男性のみなさま！テストステロン値を高めて、エネルギッシュな毎日を送りましょう！