以前の記事で、男にとって「テストステロンがいかに重要か」をご説明させて頂きました。
簡単に言えば、テストステロン値が高い男性ほど肉体的にも精神的にも男として熟し、女性を本能的に魅了することができます。
かつ、体内で生成される男性ホルモン「テストステロン」が主成分となって「性フェロモン」が体外に分泌されます。
性フェロモンには、動物が交尾をするために異性を惹き付ける役割があることは、みなさんご存じですよね。
難しい話はさておき、簡単に言えば「テストステロン値が高い男ほど女にもモテる」わけです。
ですから、「女性にモテたい男ほどテストステロンをよく知れ!」と私は叫びたいのです。
一つ重要なことは、男性の体内で分泌される「テストステロン」は、精神面と肉体面において(直接的に)男性に、感情面と行動面において(間接的に)女性に働きかけるということです。
テストステロンは、男性を外見的にも精神的にも魅力的にします。
そして、魅力的になった男性は、本能的に、かつ「性フェロモン」を分泌することによって、女性を惹き付けます(女性は男の元に寄ってきます)。
つまり、テストステロンは直接的に男性に影響するだけではなく、女性にも間接的に影響するわけですから、「テストステロンを中心に男女関係は動く」と言えるのです。
となると、男女間における様々な疑問は、「テストステロン」を中心に考えることで(生物学的に)説明することができます。
ならば、男女関係を構築するのに「テストステロン」が重要なカギを握っていると言っても過言ではないわけです。
というわけで今回は、男女にまつわる一般的事柄(疑問)を、「テストステロン」を軸に解説いたしました。
もしかしたら、男女関係において長年悩んでいたことが、「テストステロンの分泌」によって解決するかもしれませんよ!
【テストステロンにまつわる男女の疑問】男だけでなく女にも影響する男性ホルモン
【テストステロンにまつわる男女の疑問①】なぜ男は年齢を重ねるにつれて性格が丸くなるのか?
「あいつ、昔はすごいギラギラしていたけど、年を取ってすごく丸くなったよなぁ」
「あいつ、昔は相当やんちゃしてたけど、年を取ってすっかり大人になった」
こういうセリフをよく聞きますよね。
このセリフが表しているのは、「男性は年を取れば取るほど、性格が穏やかになる」ということです。
確かに、若い時ほど命知らずで無鉄砲で、だけど、いつの間にか落ち着いた社会人の大人になった、という男性も多いことでしょう。
では、多くの男性はなぜ「年齢を重ねるについて丸くなる」のでしょうか?
その答えは「加齢によるテストステロン分泌量の減少」が一因である、と言っていいでしょう。
そもそも「テストステロン」とは、精神面において人間に多大な影響を及ぼす分泌物質です。
具体的に言えば、「攻撃性」や「積極性」を人間に与えます。
この「攻撃性」は男性における「競争心(負けん気)」となり、この「積極性」は男性における「意欲(やる気)」となります。
当然のことながら、男性の体内においてテストステロンの分泌量が減少すれば、競争心も意欲の心も減退します。
ここで考えなければいけないことは、男性ホルモンである「テストステロン」は、加齢によって減少する、ということです。
男性における「テストステロン」の分泌量のピークは「20代」です。
そして、男性は30代から少しずつテストステロンの分泌量が緩やかに減っていきます。
ということは、20代の若い男性は、まだまだテストステロンの分泌量が多いわけですから、それに伴い「攻撃性」と「積極性」を多大に持つのです。
つまり、先ほど出てきた「ギラギラ」や「やんちゃ」などのワードは、20代の若い男性が持つ多大な「攻撃性」や「積極性」を表現している、と言えます。
そして、年を取ればとるほど「テストステロン」の分泌量が減少していき、同時に男性は「攻撃性」や「積極性」が薄くなっていくわけですから、それで「丸くなった」とか「大人になった」とか表現されるのです。
男からすれば「丸くなった」という表現は、なんか「弱くなった」かのように言われているようで、人によっては嫌な気がするかもしれませんよね。
ですが、男が年を重ねて「丸くなる」のは、言い換えれば、大人の男として「貫禄」や「落ち着き」を身に着け始めた証であるとも言えます。
そんな大人の男の「貫禄」や「落ち着き」を、若い女性の中には「大人の余裕」として魅力的に感じる方もいるわけですから、決してマイナスなことではない、と個人的に思います。
【テストステロンにまつわる男女の疑問②】なぜ男は結婚すると丸くなるのか?
「あいつは結婚してすっかり丸くなった」
「あいつは、結婚してすっかり落ち着いた」
このようなセリフもよく聞きますよね。
実は、これも「テストステロン」が原因だと考えられます。
男性は結婚後、テストステロンの分泌量が減少することが分かっています。
そもそも「テストステロン」とは、大昔の狩猟時代に男が大きな獲物に向かっていくための「勇気」と「やる気」を男に授けるものでした。
となると、女性という愛する「獲物」を手に入れたことで、男性の体内のテストステロン値が下がるのも納得できます。
だって、男は結婚すれば女という「獲物」を新たに狩りに出る必要はなくなるのですから。
もしくは、男が家庭に目を向けるように、本能的に結婚後にテストステロン値が下がるようになっているのかもしれませんね。
もしそうだとするならば、人間ってよくできた生き物です。
ちなみに、結婚後の俗に言う「幸せ太り」も、テストステロンの分泌量が減少することが原因だと言われています。
テストステロンは筋肉量を増やす役割がありますが、逆に言えば、テストステロン値が減ることで脂肪量が増えるとも言えるわけです。
結婚後の男性が幸せ太りになる一方で、独身男性はテストステロンのおかげで代謝がいい(つまり太りにくい)ことが分かっています。
結婚前の独身男性は女性を一生懸命口説きますよね。
男性が女性を口説く時、実は、テストステロン値は上昇します。以前にもご説明しましたが、テストステロンは、筋肉を増強させると同時に脂肪を燃焼させる効果があります。
というわけで、女性を口説いている時の男性は、テストステロンがどんどん分泌されているから代謝がいい状態になっている、つまり「太りにくい」のです。
結婚とテストステロンの分泌って密接に関係しているんですね。
加えてもう一つ、男性においてテストステロン値が下がる出来事があります。
それは「子ども」の誕生です。
アメリカの論文にて「男性は赤ちゃんが生まれると、テストステロンの分泌量が減る」という研究結果が発表されています。
テストステロン値の減少は、男性が育児に積極的に参加するうえで重要な役割を果たす、とのことです。
ちなみに、男性のテストステロン値が急激に下がったのは、生後1ヶ月以内の新生児の赤ちゃんを持つ男性だったそうです。
となると、やっぱり人間ってよくできた生き物です。
結婚するために男性が女性を一生懸命口説こうとするのも、性欲を左右する「テストステロン」の影響ですし、一方で、結婚後に男性の目を家庭に向けさせ、育児に積極的に参加させようとするのも「テストステロン」が影響しているのですから。
【テストステロンにまつわる男女の疑問⓷】なぜ多くの女性は太っている男に魅力を感じないのか?
男性における「テストステロン」の重要な役割の一つに「筋肉を作る」ことが挙げられます。
男性ホルモンの「テストステロン」が働きかけて男性の筋肉を増強させるわけです。
つまり、テストステロンがしっかり分泌している人ほど筋肉が付いている傾向にある、と言えます。
逆に言えば、テストステロン値が低い人ほど、体の筋肉量が少なく脂肪が付きやすいと言えます。
となると、テストステロン値の高低を、男性の「筋肉量」で女性が本能的に判断するのは理に適っていると言えるでしょう。
女性からすれば、テストステロン値が低い男性より高い男性の方が「性的魅力」を感じやすいわけです。
ですから、その「性的魅力」を女性が明確に判断しやすいように、外見で、つまりは男性の「筋肉量」を目安とするのは当たり前のことでしょう。
もう一つ、テストステロンを主成分とする「性フェロモン」の分泌も関係してくるでしょう。
一般的に、テストステロン値が高い「筋肉質な男性」のほうが性フェロモンがより出ていて、テストステロン値が低い「痩せ型の男性」や「肥満体型の男性」は性フェロモンの分泌量が少ない、と言えます。
ですから、本能的な側面と性フェロモンの側面から「筋肉質の男性」は女性に魅力を効果的にアピールできるというわけです。
【テストステロンにまつわる男女の疑問④】なぜ女性は努力している(仕事を頑張っている)男性に惹かれるのか?
「やっぱり何か夢や目標に向かって努力している男ってかっこいいよね!」
「仕事に集中している男の横顔って素敵!」
こんなセリフを多くの女性からよく聞きますねぇ。確かに夢はないよりあった方がいい。
「働かざるもの食うべからず」の精神で一生懸命働くのは当たり前。
男からすれば、夢や目標に向かって努力することや、仕事を頑張ることはごくごく当たり前に思うことかもしれませんが、その当たり前のことが女性からすれば素敵に見える、というわけです。これもやはり「テストステロン」が関係しています。
先にも言いましたが、「テストステロン」は、男に「攻撃性・競争心・負けん気」と「積極性・意欲・やる気」を与えます。
男が夢や目標を持つには、ライバルに打ち勝つ「競争心」であったり、決して夢を諦めないという「負けん気」であったり、もちろん「意欲」「やる気」を持たねばなりません。
同様に、男が何かに努力したり、仕事を頑張ったりするには、競争心・負けん気・積極性・やる気などを持たねばなりません。
つまり、総じて「夢や目標に向かう男」や「努力を惜しまない男」や「仕事を頑張る男」は「テストステロン値が高い」と推測できます。
もちろん、そういう男たちは、テストステロン値が高い分「性フェロモン」もしっかり出ていて女性を惹きつけることでしょう。
ですから、もしも男が女性にモテたいならば、女性を直接的に口説くよりも「男性自身が目標に向かって頑張っている姿を見せる」ほうが実は効果的なのかもしれませんよ。
【テストステロンにまつわる男女の疑問⑤】なぜ女性は仕事ができる男に惹かれるのか?
「やっぱり仕事がデキる男ってかっこいい!」
「結婚するなら絶対に仕事ができる人がいい!」
こんなことを言う女性は星の数ほどいます。
そりゃあ、仕事ができない男より仕事ができる男のほうが稼ぎがいいに決まっています。
女性は仕事ができる男をゲットすれば経済面で困る可能性が低いでしょう。
とは言え、女性は何も経済面だけを心配して「仕事ができる男」をあえて選んでいる、というわけではなく、「できる男」は本能的に女性に魅力的に映るのです。
やはりここでも「テストステロン」が関係してきます。
実は、テストステロン値が高い男性は「人との交渉能力に長けており、さらに決断力があって正直者である」(ハイスペック男性!)という研究結果があるのです。
つまり、「仕事ができるハイスペックな男性ほど、テストステロン値が高い傾向にある」というわけです。
当然、テストステロン値が高いと思われる「ハイスペック男性」ほど、性フェロモンはダダ漏れであると予想できます。
となると、「自分はあまり仕事ができないと思っている男性」は、「仕事ができない俺は、テストステロン値が低いから一生女にはモテないんだ!」と嘆くかもしれません。
いえいえ、そんなことはありません!先にも言いましたが、「夢や目標に向かう男」や「努力を惜しまない男」や「仕事を頑張る男」はテストステロン値が高まる傾向にあるのですよ!
それならば、「仕事をできる男になること」を目標として「仕事ができるように努力をして仕事を一生懸命頑張ればいい」のです。
そうすれば、必然的に「目標」に向かって「努力」するわけですから、男性のテストステロン値が高まり、女性に魅力的に映るはずです。
【テストステロンにまつわる男女の疑問⑥】なぜ女性は経済力がある男性に惹かれるのか?
「やっぱり貧乏な男より金持ちの男の方がいい!」
「結婚するなら経済力がある男じゃないといけないよね!」
やはり、男性に経済力を求める女性はとても多いことでしょう。
「好き」な気持ちだけでは、男と女は共に人生を添い遂げることはできません。
やはりお金があってこそ幸せに暮らせるというもの。
ただ、「豊かな生活を送ることができるから、女性は男にお金を求めるのか?」という質問に対して、YESと一言で回答できるほど理屈は単純ではないようです。
女性が経済力のある男を求めることにおいても、やはり「テストステロン」が深く関係してきます。
経済力がある(お金を持っている)男性は、言ってみれば、「社会的に成功している」からこそその地位を築いていると言えます。
そして、男が「社会的に成功する」ためには、「テストステロン」の力はどうしても必要となります。
テストステロンは、別名「社会性ホルモン」と呼ばれ、男が社会を生き抜いていくために必要な精神や能力を授けてくれます。
その精神と能力とは、「健康的精神」「挑戦心」「競争心」「社会性」「能率性」です。
男が社会で活躍するには、「健康」であることを基礎として、仕事や目標において「挑戦心」と「競争心」を持ってのぞみ、「社会性」を持ってチームや仲間と仕事を遂行し、「能率性」を高めて作業を行わなければなりません。
その結果、仕事をこなして(目標を達成して)お金を得ることができる、と言えるでしょう。
つまり、「経済力がある」=「社会的に成功している」=「テストステロン値が高い」という図式が成り立ちやすいと推測できるわけです。
そのため、経済力がある男ほど、女性はその男性のテストステロン値が高いことを本能的に見抜き魅了されるのです。
ただ単に、お金があるという魅力だけで、女性は金持ち男性に寄っていってるわけではないのです。
端的に結論を言えば、「テストステロン値が高いこと」の結果として男が経済的地位を獲得したと考えれば、やはり、女性は経済力ある男性の「お金」より「テストステロン値の高さ」に惹かれる、と言った方が正しいでしょう。
≪最後に≫
男性たちよ
女性にモテる人生を送るには、健康面でも精神面でも元気であれ
ならば、テストステロンの分泌を心がけよ