【女性との会話において絶対的に必要な力】「共感力」って何?
以前の記事で、男女の会話を盛り上げて親密な関係を築くために、「共感力」「ツッコミ力」「展開力」の3つの力が必要であると申し上げました。
今回はその3つの力の中でも、男女の会話において基盤となり、絶対的に無視することができない「共感力」について詳しく説明していきます。
本来、女性の多くは他者と会話をする際に、相手から「共感」されたいという思いが強く働きます。
女性は自分の思いや考えに対して、他者から「共感」を得ることで会話を楽しむことができるのです。
ですから、男性が女性との会話を盛り上げたいならば、男性が女性に「共感」してあげることが絶対的に不可欠な条件となるのです。
以前の記事で、『「共感力」とは、他者に対して「共感する」という行動に、「心から女性に共感しているかのように見せる」という「演出力」がプラスされるもの』であると言いました。
「演出力」とは、具体的に言えば、男性の「表情」「ジェスチャー」「振る舞い」「しゃべり方」「言葉のキーの高さ」などを指します。
つまり「演出力」とは、「表現力」や「演技力」と言い換えることができるのです。
【演出を加えた共感とは?】共感力=共感×演出(表現・演技)
以前の記事で説明させて頂いたように、男女の会話が盛り上がりやすくなるのは、女性を「話し手」に、男性を「聞き手」においた時です。
つまり、女性を会話の中心に置いて発話の主人公にし、男性は話の「聞き役」として女性をアシストする側にまわる、というわけですね。
会話において男性が「女性をアシストする側にまわる」ことを簡単に分かりやすく言えば、「男性は、女性が気持ちよく楽しくおしゃべりできるよう、女性のテンションを高めてあげる」ということです。
そのために必要なのが「共感力」なのです!
女性の言葉に対して男性が共感していることを女性に示すには、「本当に共感しているかのように見せる」ことがとてもとても大事です。
万が一、女性のお話に対して、男性が全く共感していないような素振りを見せれば、もしくは、男性が共感している様子が嘘っぽく映れば、当然のことながら女性はおしゃべりをする気持ちがなくなっていき、結果的に女性は「この男性との会話はつまらない!」と思ってしまうことでしょう。
男性は女性に「会話がつまらない!」と思われたら最後。
もう「その女性と深い関係になる」という男性の夢は、儚く散ることとなります。
男性のみなさん、こんな不幸な結末は嫌ですよね!
もっと女性と会話を重ねて仲良くなって、最終的にあんなことやこんなことをしたいですよね!
「この男性との会話はつまらない!」と女性に思われないためにも、男性のみなさんは「演出を加えた共感」を実行しなければなりません。
つまりは「共感力」を持たなければいけません。
男性が女性のお話に対して、「本当に共感しているかのように見せる」ことこそが、すなわち「共感という行動を演出すること」なのです。
重要なのは、男性が本当に女性に共感できるかできないかではなく、「女性に共感しているように見せられるか見せられないか」なのです。
女性に対して「本当に共感しているかのように見せる」ためにも、男性は「表現力」や「演技力」が持つべきですし、もしその2つの力がないと言うのならば、訓練して力を向上させていくべきです。
【共感力を高めるためには?】言葉以上に重要な「視覚」と「聴覚」
では、具体的にどのようにして「共感力」を身に付け、高めていけばいいのでしょう?
「共感力」を高めるカギは、「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」です。
【ノンバーバル(非言語)コミュニケーションとは?】女性への影響力90%以上!
「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」とは、言葉を使わずに相手とコミュニケーションを取ることを言います。
一方で、「バーバル(言語)コミュニケーション」は、言葉を使って相手とコミュニケーションを取ることを言います。
「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」の具体例を挙げると下記の通りです。
- 表情
- 容姿(髪型、服装、清潔感など)
- 行動(仕草、態度、姿勢など)
- 話し方(発話のスピード、口調、声の高さなど)
つまり、「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」とは、実際に発せられた言葉以外で、話し手の「情報や感情」を相手に伝える役割があると言えるのです。
聞き手が、話し手の「情報や感情」を言語以外から読み取ると言った方がいいかもしれません。
例えば、会社の同僚が、目の下にクマを作りながら、眠たそうな目で「全然疲れてないよ!」と言っていたとしても、聞き手は言葉通りに受け取ることはできないでしょう。
そして、「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」において重要視すべきことは、相手に抱く印象は、「バーバル(言語)コミュニケーション」ではなく、「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」でほぼ決まってしまう、ということです。
「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」でほぼ相手の印象が決まってしまうことは、かの有名な「メラビアンの法則」(または3Vの法則)という心理学的法則によってより具体的に説明できます。
【メラビアンの法則とは?】「視覚情報」と「聴覚情報」の影響力はすごい!
「メラビアンの法則」または「3Vの法則」とは、とあるアメリカの心理学者が提唱した心理学的概念です。
「3V」とは、「Verbal(言語情報)」「Vocal(聴覚情報)」「Visual(視覚情報)」の頭文字を取って命名されました。
「メラビアンの法則」の実験では、相手に自分の気持ちを言葉で伝える時に、視覚(表情や仕草など)と聴覚(話し方や声のトーンなど)が相手にどれほどの影響を与えるか、が検証されました。
結果としては以下の通りです。
≪メラビアンの法則≫
- 視覚情報(表情や仕草など) → 55%の影響
- 聴覚情報(話し方・声のトーンなど) → 38%の影響
- 言語情報(言葉の意味・会話内容) → 7%の影響
上記の各情報の影響度は、「7-38-55のルール」とも呼ばれます。
つまり「メラビアンの法則」では、言葉そのもの(バーバルコミュニケーション)より、「(相手の)目に見えるもの」と「(相手の)耳に聞こえるもの」、すなわち「ノンバーバルコミュニケーション」の方が、相手に対する感情的・印象的な影響が大きいと結論付けられたのです。
相手に抱かせる感情や印象において、「視覚情報」と「聴覚情報」が90%以上もの影響力を持っていることは驚きですよね。
ここで男女の会話における「共感力」の話に戻ります。
先に、男女の会話において『重要なのは、男性が本当に女性に共感できるかできないかではなく、「共感しているように見せられるか見せられないか」』であると言いました。
そして、ついさっきまで説明していた「メラビアンの法則」にて、『「ノンバーバルコミュニケーション」の方が、相手に対する感情的(印象的)な影響が大きい』と言いました。
すなわち、男女の会話において、男性が女性に「共感しているように見せられるか見せられないか」は、ほぼ「視覚」と「聴覚」で決まると言っていいでしょう!
つまり、男女の会話において男性が持つべき「共感力(共感という行動を演出すること)」とは、女性が男性を見て得る「視覚情報」と、女性が男性の話を聞いて得る「聴覚情報」が核となる、というわけです。
ならば、男性は女性と会話を楽しみ共感し合うためにも、言葉の内容より「表情」「仕草」「話し方」「声のトーン」などの「視覚情報」と「聴覚情報」において、演出や表現を最も重要視し、頑張らなければいけないのです。
【共感力を高めるポイントとは?】参考にすべきは「芸人」さんである
男性が女性の話に「共感」をしている様をアピールする、すなわち「共感」を「演出」したり「表現」したりするために、男性は具体的にどのようなポイントに気を付けて「聞き役」にまわるべきなのでしょうか?
男女の会話において男性が「共感力」を発揮するならば、テレビの「芸人」さんたちをイメージしてみましょう。
例えばトーク番組で芸人さんたちは、トークゲストとして招かれたタレントさんの話を聞いて、表情豊かな相づちをして、時には大げさなリアクションを取って、トーク番組を盛り上げていますよね。
これこそ、私たち一般男性が目指す「共感力」です。
もちろん私たち一般男性は、相手の話に対して、芸人さんほどの大げさなリアクションを取る必要はありません。
私たちは、芸人さんの「共感力」におけるエッセンスを少しだけ取り入れるだけでいいのです。
話し手のトークゲストに対する、聞き役としての芸人さんたちの「リアクション」は、主に下記の3つの目的があります。
- トークゲストの話に「共感」して、トークゲストのテンションを高めることで、トークゲストのトークをさらに引き出す
- トークゲストの話に対して分かりやすいリアクションを取ることで、トークゲストとテレビの視聴者に「共感」していることをアピールし、同時に視聴者の「共感」を得やすくする
- トークをテレビショーとして成立させるため
男女の会話においては、男と女の二者しかいませんから、第三者としての視聴者のことを考えた目的である、上記の(2)と(3)については除外して頂いて結構です。
私たち男性が、男女の会話で再現すべきは、(1)の目的の性質と同じく、「女性の話に共感して、女性のテンションを高めることで、女性のトークをさらに引き出す」ことです。
つまり見方によっては、テレビのトーク番組は、我々一般男性が男女の会話を盛り上げるための方法やコツを勉強できるコンテンツである、と言えるわけですね。
たまに、芸人さんたちや上手な司会者さんが、トークゲストのトークに対して、どのようなリアクションを取っているか研究するのもいいでしょう。
【まとめ】どうやって「共感力」を高めればいいのか?
例えば、テレビや舞台で活躍する芸能タレントは、芸能事務所がタレントのデビューの段階で「このタレントをどのようにして売り出すか?」を考えます。
芸能事務所は、そのタレントの性格、人間性、スキルを考慮した上で、キャラクターを細部にまで決めてタレントをプロデュースするのが常です。
「タレントをどのようにして売り出すか?」は、言い換えれば、「世間にタレントをどのような人間として見せるのか?」ということです。
男性が男女の会話における「共感力」を磨くことは、芸能事務所がタレントをプロデュースするのと似ています。
芸能事務所は「世間にタレントをどのような人間として見せるのか?」を必死で考えます。
一方で男女の会話における「共感力」を磨くということにおいて考えれば、男性は「女性に自分をどのような男として見せるのか?」を必死で考えるべきなのです。
「女性に自分をどのような男として見せるのか?」、つまりは『「演技力」や「表現力」が高い「共感力」を男性は養っていこうではないか!』というのが、私の主張です。
要は、男性たちは女性に自分をよく見せられるように「セルフプロデュース」をすべきなのです。
さて、次回以降は、男性は「共感力」を高めるために、具体的にどのような「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」を女性に対してしていけばいいか、具体的に説明していこうと思います。